P-38 ライトニング

P-38ライトニングは、第二次大戦中に開発されたアメリカの重双発戦闘機である。P-38はその型破りな双胴のデザインだけでなく、テールビーム内にターボチャージャー搭載のアリソンV型エンジン2基、前部三輪着陸装置などを持ち、当時としては非常に革新的かつ画期的な航空機で、2つのターボ過給機によって優れた高高度性能を持っていた。また、戦闘機としてだけでなく戦闘爆撃機や夜間戦闘機、降下タンクを装備しての長距離護衛など様々な任務が可能で、西南太平洋地域において戦争末期にP-51D マスタングが大量に導入されるまでアメリカの主要な長距離戦闘機として活躍した。P-38はアメリカのトップエースであるリチャード・ボング、トーマス・マクガイア、チャールズ・H・マクドナルドの乗機としても知られる。終戦後はジェット時代の到来とともに急速に旧式化していき、後期型のP-38Lは50機がイタリアに送られ、残りの機体は売却もしくは解体された。売却された機体は競技用機として人気を博し、偵察型の機体は航空写真会社で地図製作用写真の撮影に使用された。現在も世界の24機あまりのP-38のうち数機はまだ飛行可能である。

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